弱者のあばら家

九州の東の果てで細々と生きてます…

あわやPOJかと言わんばかり(。>д<)

purple,ocean,and joker ;-)

…こんばんは。いよいよ明日に『2.0EX1』が発売となるわけですが、それと同時にパラメータ調整が入りますね。
平たく言うと紫単と海洋に向けた調整なわけですが…現在の2.0環境を賑わせた、そしてEX1の環境を支配するのではと目された二つのデッキ。
このカード群が与えた影響といいますか生み出すものは何なのか?抽象的な切り口でアレなのですが…振り返ってみたいと思います。

●紫単 ~ゲージがぐんぐん芽吹いてきました(キンッ!)~

サンプルレシピです。

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レシピは『電アケ総研』にアップされていたものです。件の《仮面舞踏会》追加前のものなのですが…(;´_ゝ`)
『2.0』から新しく追加された属性で、特色は「紫ゲージ」を溜めることで追加及び強化された各種能力を持っていることです。
COJでは赤は火力・スピードムーブ、黄は消滅・バウンス等と色によって特徴付けされていますが、紫はゲージを要求される代わりに他の4色の特色をかいつまむように持っています。
ちなみにpurpleとは赤みがかった紫だそうで、青みがかった紫だとvioletになるとか。たしかに現状人気のカードはサンプルレシピにもかっちり入っている《竜魔人ドラゴニュート》や《パープルバニー》、《ニードルレイン》等火力を与えるものが多いですが…。
それはさておき、新たな属性である紫をフィーチャーすると一体どうなるのかということですが…端的に言うと「デッキの単色化が進む」ように思います。
紫のカードは紫ゲージを増加させるもの、参照するもの、消費するものが多くを占めており、他の色と混ぜて使うことを嫌う傾向にあると思います。

かつて、《ミューズ》や《破壊少女シヴァ》、『2.0』なら《聖少女ブリギット》のように強力なユニットをタッチするようなデッキ組成が、ゲージありきな紫ユニットだと極端に起こりにくいかと。
タッチ〇〇が良いことなのか?と言われると、手放しでyes!とは言えないとは思いますが…それまでイマイチパッとしなかった色使いや種族が色の垣根を超えて台頭することもあったりするのはやはり魅力的に見えます。
とくにユニットにいわゆる色拘束のないCOJだからこそこういう構築からさまざまな派生型が生まれてきて、それが次のメタゲームを作る可能性があると思うのですが…紫はその流れに参画しづらいので実質4色に別なゲームのものが間借りしている印象さえ受けます。
紫のカードを強くすればするほど他の色は紫デッキに入れにくくなり、また他の色を紫と釣り合いを取れるようにするとなると、より特化したものか勢力の垣根を超えていくもの、あるいは今回の海洋みたいなデザイナーズデッキ的なものになるのではないでしょうか。
カードパワーのインフレ自体は当然起きる=必要なものなのですが、紫の在り方がその速度を早めるように思えるので、より一方的かつ高速化を進めるカードだった《仮面舞踏会》に調整が入ったのはインフレの速度を緩めるということなのかなと受け取ってます。急加速からの急ブレーキ感は正直否めませんが…相手の紫ゲージに容易に干渉する手段がないならばこうなるのかな…とは思います。
仮に相手の紫ゲージに容易に干渉できるようになれば、紫デッキ、もとい紫属性が『大技が決まると強いけどゲージを溜めるのが安定しない』というムラっけを持つことになるのである程度の大技は許容されてくるかとは思うので、現状紫ユニットが出たときに1ドローすらできない《びっくりクッキング》のテキスト修正やトリガー類で実装していただきたいかなと思います。

●海洋 ~海は青より出でて青より海のみんな~!~

サンプルレシピです。

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こちらはツイッターから某ランカーの方が公開していたものになります。こちらのものはつい先日公開されていたものなので、最近のメタゲームに則したものになっていますね。
シャープリィスライブ+《レヴィアタン》+《幽世のイザナミ》からいろいろと変遷を辿っていますが、このデッキのパワーの源はやはり「墓地から特殊召喚されるユニット群」でしょう。
前回一度関連カードに調整が入っていましたが、今回それらのユニット群にまとめて調整が入りました。

では、この特殊召喚ユニットがどうして強いのか?当たり前と言えば当たり前なのですが、蘇生条件を満たす限りは「自動で」「CPを消費せず」「何度でも」出てくるからですね。
通常ユニットを並べるには手札からCPを消費してユニットを出していきますが、海洋は《マーメイド》《デスパレート》等直接墓地に送る他、軽減やオーバーライドで重ねたり進化ユニットの素体にしたり、戦闘や効果で破壊されたりで墓地に送られても蘇生条件を満たし次第蘇生されます。
効果で破壊するときに相手はカードを消費しているのにその後に蘇生されることで、相手の消費したカードぶん海洋側が得しているとも言えるでしょうか。
戦闘の場合は相討ち以下にならない限りは枚数の差は生まれませんが、互いにユニットの総枚数は5枚までと決められているためアタックしても全く通らないという状況もしばしば。ユニット破壊に長けた色という本来の青の特徴が発揮され、対抗しようと大型ユニットや数で攻め立てても海洋側が《始世神ジョカ》などの除去を叩き込みつつユニットを再び揃えられるわけで、一方的な展開差をつけられます。
進化の素体の場合も通常はユニットの総数を増やせない代わりに強力な効果+スピードムーブを付与されている進化ユニットなのに、相手のターンになるとこちらの数が増えるので、それまで自色のいわゆるサーチ珍獣を持っておらず進化を出しにくかった青が一躍進化を多用できる色になりましたね。強力な進化の《邪眼天使サリエル》もこれを後押ししているのですが…このあらゆる場面に現れる効率の良さが「青≒海洋」の状況を作り出したと言えるでしょう。
色々なデッキの派生を生み出せそうなサリエルでしたが、墓地回収テキストが特殊召喚用に墓地を肥やすデッキの挙動と噛み合う点、相性の良いジョカとの併用が容易な点から海洋に最も使用されていますね。
逆に青基軸でサリエルや《滅王アレキサンダー》を使ってて、海洋でない場合に「何で海洋じゃないの?」と聞かれかねない状況に…。実際青系統のデッキで海洋よりも進化を上手く扱えるデッキもジョカを上手く扱えるデッキもないので自然淘汰と言い切ればそれまでなのですが、青デッキの多様性といいますか派生系を否定する存在だったのは間違いないかと。
強いデッキタイプは対策されるのが常ですが、対策用のカードにスロットを割くぶん最大パワーが下がる少なくないマイナス要素を内包することになります。
サンプルレシピも対策の筆頭である《盗賊の手》を投入していますが、同型デッキを対策する必要があるというところからも海洋のパワーの高さが現れていると思います。
また、消滅カードが自然に組み込まれる黄色系統もメタゲームの中に食い込んできていますが、全体除去で有利を取っても返しに《魔天ルシファー》をかまされる点から紫単に不利が着いている点などから、海洋の勢いを完全に止めることはできていないのが現状かと。


●2.0EX1のカード群、そして調整 ~ かつて、(紫対海洋の全面)戦争がありそうだった。~

『2.0EX1』のカード群が公開されたた際に、紫のカード総数が多い点や海洋に対しての切り返しが入っていない点、他の色のユニットがいまひとつパッとしない点等から、現状の紫対海洋の構図が変化するどころかさらに進行するのでは?という予測が方々で挙がりました。
それを受けてかパラメータ調整が入り、紫ゲージを大量に増やせる《仮面舞踏会》は2CPで現状のような安易な使用が難しくなり、海洋も蘇生条件を満たすのが軒並み難しくなり、今よりも低速化+リカバリーが困難になりました。
これまで席巻していたデッキが数を減らすなら、今まで相性の点から使用を控えられていたデッキが増加することが予想されます。武身やブリギット軸のデッキがそれに該当するかと思われるので、新カードの追加もあって環境がいい意味で混沌としてくるのではないかなと期待しています。

…次は武身のクサナギしか出てこない問題をなんとかしようと足掻いてみたいなぁと思います、駄文失礼しました。